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2011年5月19日 (木)

雨の日のアイリス (電撃文庫) 著:松山 剛

感情を持ったロボットの”破壊と再生”の話です。
ロボットというキャラでしか書けない話というものがあります。
また、そのロボットが人間と同じ感情を持っているというのは定番というもので
とある話では、その感情がプログラムによるもので自我ではないと悩むロボット
であったりするのですが、この世界ではそんな事はないようです。
ロボットの話というよりペットだった動物の話という方がすんなり納得するような
気がします。
いろいろと突込みどころがありまして、機械が機械らしくなく書かれているのが
どうにも読む上で引っかかり読む気が失せます。
それは、人間ぽく書かれているという事ではなく、例えば主人公のアイリスは途中
解体されてパーツごとにばらされて売られ、精神回路が別のジャンク品の寄せ集め
ボディになるのですが、描写されているようなジャンクパーツの寄せ集めボディに
痛覚を感じるような機能を載せることはないはずなのに搭載している様に痛覚を感
じていたり、機械油が血のような扱いで切られたり壊れたりしたら流れたりしてます。
精神回路が意識を司って持っているのはともかく、膨大な容量が必要なメモリーを
その中に内蔵し、ジャンクパーツになった時もばらされていないのも納得できません。
また、人間の言うことを聞くように「命令だ」と言われれば命令を聞くようにロボッ
トはされていますが、前半に暴走していたロボットにはそんな事を言わずに熱線に
よる破壊が取られてました。
どの人間から命令も「命令だ」で聞くようにされていたり、暴走することでその大事
なはずの安全回路が効かなくなったりするような馬鹿な話はないでしょう。
話の筋といいますか物語としては、読める部類でしょうが、もう少しいろんな事を
考慮して小説というものを書いて欲しいものです。

雨の日のアイリス (電撃文庫)
松山 剛
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