“文学少女”と神に臨む作家(上) 野村美月 ファミ通文庫
文学少女シリーズも大詰めとなり、番外編の前巻であんな事を書か
れた以上この巻が楽しみであり、また遠子先輩がどうなるのかが
気がかりで仕方なかったです。
遠子先輩が受験でばたばたしてた頃からですが、なんとなくこう
離れていく感じがありました。
今回も、部室での仲の良いやりとりが余計後からのどうしようもな
い焦燥感とかを煽っていきます。
心葉宅訪問の事も、琴吹さんがくる前日に先輩が着ててああなった
としても、先輩というより天野遠子という人物を知っていくにつれ
そりゃ心葉としては放っておけないでしょう。自分があんな風にな
っていた時に、手を引いてある意味立ち直らせてくれた恩人に。
途中、出版の関係者であり、自分に書かせるために親切にしたのか
と憤るところがありますが、そこも、そう信じたくない心葉の想い
というのがよくわかるかと。
個人的にはおもいっきりな遠子先輩派ではあるので、どうにも琴吹
さんよりも、遠子先輩寄りな感情になってしまいます。
だからこそ流人を思わず応援してしまったり・・・。
遠子先輩の親の事とか、流人との関係とかが判明しますが、それ
もみんな、ああなんとか遠子先輩を幸せにしてあげたいと思うのに
繋がっちゃうので、この巻の心葉にもどかしさを感じることも多々
あります。・・・そして琴吹さんが邪魔だなぁと思うことも。
次の最終巻で、どう決着をつけるのか。
流人が言っていたように遠子先輩が消えてしまうのか。
あぁ・・・早く読みたい。
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“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)
著:野村 美月
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